「師走の首くくり」

因業小ヤジドドコですごきげんよう。オヤジというのはなかなかに偉大ですので、敬意を表して「小ヤジ」ですごきげんよう。

人生初の不渡りレポートを出してしまい、修正・再提出しようと思っていたところ添削を見て逆ギレしました。この科目に関しては「なかったこと」にするの術で対処します。

そういえば最近落語が流行っているそうで、「Sitting Comedy」っつって海外でも受けてるとか。受けるなら便乗して書いてみようかと思います。

「ひとつ人には八つ当たりぃ~、ふたつ夫婦は別れたり~っ、みっつみんなで手を繋ぎぃ~、よっつ世の中バイバイキ~ぃンっっとぉ。よっつがイマイチですな。これじゃオチがつかない。私嘘つかない。師走モチつかない。
モチってのは正月につくもんでね、師走についちゃ鬼が笑う。それが最近の若いのは、正月にもモチをつかんで出前のぴざをつかむってねぇ。私もモチはつきませんがね、そりゃモチ代がないからだ。

全く世知辛い世の中です。妙な事件や妙な借用書や、妙な肉も流行ってるってねぇ。子どもは飛び降りるしご隠居は人殺しで、こっちまで生きてんのが嫌になる。冷えたコタツでモチ抜きの雑煮すするより、ここらで首でもくくっちまうか。
…しかしただ首くくんのも芸が無い。さしあたりこの暗い人生をとっぷり思い出していい塩梅に惨めになって、いい塩梅に死ぬ気になったらパパっとくびれるか。

そうだなぁ。問屋の坊が「いじめ」にあってんだったな。一回見かけたがありゃかわいそうなもんだ。いじめっ子の顔が引きつってなぁ。親にせっかんでもされてるか、勉強できねぇで悩んでるか。

あと、いつも魚屋で会う奥さん、いっつも青タンこさえてなぁ。亭主が暴れるんだなぁ。あんな別嬪が殴られて、泣きボクロ隠してアジ一匹買ってって、ありゃあかわいそうなもんだ。好きな女を殴りたかねぇだろうになぁ。

そうそう、角のおばあちゃんとこが「ゴミ屋敷」になってるってなぁ。匂うもんでお隣さんは布団も干せねぇって、ありゃあかわいそうなもんだ。さびしいんだろうが、ゴミに寄り添って紛れるもんかねぇ。

おぉそうだ、前の職場じゃよく物がなくなったなぁ。財布は無くなるわ制服は破かれるわ、いっぺんなんざ弁当が開けたら真っ黒でなぁ。おおかた灰皿でもぶちまけたんだろうが、ありゃあかわいそうなもんだ。よっぽどストレスたまってんだなぁ。

哀れだなぁ。気の毒だなぁ。うぅっやり切れねぇ、酒でも飲むか。

*

っくぅ~。こりゃいつの酒か…確か大学の卒業祝いに親父がくれた……っかぁ~。こりゃ古いがうまい。飲まずに飾ったなりで熟成されたんだな。これが”びんてーじ”っってもんかねぇ。
おっ、漬物が残ってんじゃねぇか。ほっほ、いい塩梅だ。ん~酒がうまい。
いい塩梅…だが、こりゃ死ぬ気にゃならねぇな。

世間様どちら様、モチが無くても年は明けます。正月ってなぁめでたいもんで、鯛がなくてもよろ昆布っ。
忙しい月じゃございますが、よいお年をお迎えください。」

…こうですかわかりません。

ドドコの鬼武者修行

“「師走の首くくり」” への3件のフィードバック

  1. @RenHuuka より:

    エンターテイナーですな。
    辛い物は酒の肴に丁度良いんだが、世間の辛さは肴にするにはちと苦い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です