夏の鬱に、うどんがおいしい(千夏)

「寝逃げ 方法」で検索している。

朝目が覚めて、昼まで眠っていま午後1時。
目がもうこれ以上にないほどギンギンで、もう眠くはないことに絶望している。

部屋から出たくないから出前のお好み焼きでも頼んでみる。

何もしたくない。今日はどこにもいきたくない。

しかし、生きている限り純粋に何もしないなんて不可能ではないのか。
すくなくとも、悩みと不安の堂々巡りはするハメになる。

だから私はすでに十分眠ったが故にもう夜が来るまで眠れないことに絶望し、方法があるならばどうにかラクに寝逃げをキメたいのだ。

夏はいつもそうなんですよ、去年なんてひどかったんです。

とにかく不眠で睡眠薬を飲んでは寝て、起きては憂鬱の繰り返し。
おまけに食欲不振で食べては吐くの繰り返し。

そうなると、人間ってどうなるか、指先がふるえます。ぶるぶると。

去年のいまごろ、私は岩国でジュディマリのコピパンを組んでいた。

ふるえる体をなんとか起こし、電車に揺られ岩国のスタジオまで練習しに行った。

その帰りがけ、ジュディマリバンドのメンバーだったキズナドライブのダイさんが「なんか飯でも食いにいかんか」というので、近くにある丸亀製麺に入った。

不眠で常に動悸がし、まともに食べられなくてどのくらいたつのかわからなかった。

それでも、ダイさんと食べたうどんはおいしくて「うどんがおいしいですね。」と私は言った。
涙が出てきた。
自分の口から、そんなまともな言葉が出てきたことにおどろいたのと、単純にうどんがおいしかったから。

ダイさんは「そのことを曲にしなさい」と言ってくれた。

私はその日のうちに曲にしてみた。

歌ったらすっきりして、すっきりしたらもう秋だった。

キズナドライブさんとの対バンが9/22に決まったので、一夏の思い出話しをブログにしてみました。

おっと、お好み焼きが届いた。
麺はそばだったけど、うどんにすればよかった。
おいしかった。

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