別れ話(千夏)

最近の私は、夫のよっしーと別れ話ばかりしていた。

 

私たちはお互いの気持ちを確かめ合ってたった1日で結婚を前提に同棲したんだけど、私は最近思うのが、世の夫婦は恋人同士っていう期間があっての結婚らしいよね。恋人期間。

恋人と同棲でも結婚して一緒に住むでもパッと見いっしょだし、結婚というほうがなんか力強そう、てかパンクなので即結婚したんだが、きっと2人は遅く来たマリッジブルーなんだと思う。

 

 

文字は文字以上の意識を持ってきて、妻として、旦那が無職でも支えなきゃ、旦那として早く妻を養わねばと思ううち、夫婦という肩書きがなんだか重荷になってきて別れることになった。

別れてすぐよっしーは就職がきまって、私は古本屋で無職の夫が主人公の本を買ったのによっしーはもう無職でも夫でもなかった。

 

 

一人暮らしがしたいな、と思った。 結婚してもう二度と一人暮らしができないとなると一生十代のころにもどれない証明みたいで嫌だった。

 

 

でも煮詰まった毎日にもきらきらした始まりがあったんじゃないか。

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