私はもう純粋ではないと 小さな観葉植物に教えられる 「そんなことは分かっている」と プロペラみたいな葉っぱに触りながら 開けた窓からの風に言葉を乗せる 聞く人なんて誰もいない 今はでも それがいい 今日は 我慢することも 遠慮することもなく 好きなだけ泣くことができる それは 幸せなことだ 誰もいない 誰も みんな消してやった 今日は血を流さなくていい

詩と歌詞と朗読:武田章利 音楽と歌:ドドコ https://soundcloud.com/dodoko-p-bretty/eb2cg4r8qoxc ぐるぐる回る観覧車の下、小さな薔薇が見ている明日。 薄暗がりを歩く二人に、 陰が差し込む。 来るべき終わりに。 重い吐息に花は震えて、 景色に色を置くのは不得手。 沈んだ視線が時間を止める。 それでも世界は回って病める。 求める

ようこそ私のパンゲアへ 世界の秘密が見える場所 「見せて見せて 世界を見せて どんなことも 知ってみたいの」 鏡に映ったパンゲアに 孤独な少女が住んでいた 映る 揺らぐ 映る私が バイバイ私の十四歳 初めて出逢った君と君 バイバイ泣いてた私 抱きしめ合って さよなら   ようこそ私のパンゲアへ あなたの秘密が知りたいな 「いやよいやよ 教えてあ

執着したい 目が眩むだけ 微かな痛みに縋りたい 砕けた直後 偽善者ベイビースマイル もう跪きたい abandon me   頂上が切れたままで駆け上る 卑怯さ満たし触れたい 愛したままで夢は裏切るか? わかりあえないね わかりあえないよ わからないよ   わかりあえないね わかりあえないよ わけ

ずっとないものねだりの無限地獄 一人きりで老いてく夜が明けない ガラスの外はどんな色? あたしはここから出られないのに 空気が乾いてきたのね 水槽の水が減ってく 一日が終わる 始まる 水槽の水が減ってく 長い冬が終わったから、命が熟れて朽ちていく 一日が終わる 始まる さいごの日に向かって 子どもたちの指ぺたぺたと 笑い声に金魚は踊る きれいな水にはあたしだけ